株初心者におすすめしたい銘柄とは?選び方を徹底解説

今回は株初心者にオススメしたい銘柄の選び方を解説していきます。

あくまでも銘柄選定の一つの方法に過ぎませんが、何から始めれば良いのかわからない方には参考になる部分も多いと思いますので、ぜひ御覧ください。

初心者におすすめの銘柄とは?

ではまず、初心者におすすめの銘柄とはどのようなものでしょうか?

具体的にこの銘柄がいいですよ!と言えれば楽なのですが、私個人としては、初心者にオススメの特定銘柄というものはないと思っています。

なぜオススメの特定銘柄がないかと言うと、それは同一の銘柄であっても、相場の状況次第でまったく違った動きを見せるからなのです。

初心者の方は、特にこの相場の環境変化や、その時の状況変化には疎いと思います。

昨日まで有望で上がっていても、今日からは下落をしてるなんて事も多々ありますので、簡単にこれを買えばいいよというものはないのです。

そのため、親しい方以外でもし「この銘柄がいいよ!」と言ってくるような人がいたら、その人は初心者であるあなたを食い物にしようとしているかもしれませんので注意してください。

このようなことを言ってしまうと、なんだどうしょもないじゃん。と思ってしまうかもしれませんが、特定銘柄は挙げられなくても、銘柄の選び方はお伝えできると思います。

あくまでも選び方の一つですので、はありますが、次の項目から一つ一つ解説していこうと思います。

まずは投資に回す金額を決めよう

銘柄を選ぶ前に、まずやらなければならないは投資いくらのお金を使うか決めるということです。

人によっては、特に何も考えず「何となくこのくらいを使おう」と思っている方もいるかもしれませんが、投資においては、この何となくは危険です。

自分が投資に使う金額は、自分がどこまでリスクを追うのかという事と同じですので、まずは投資家デビューの第一歩として、このリスクを管理しなければなりません。

これをしないと、投資がうまくいかなかったときに生活まで破壊してしまう可能性がありますので注意してください。

具体的にいくらくらいの金額から始めれば良いかは、こちらのページでまとめてありますので、合わせてご覧ください。

ここでも簡単に解説しておくと、ポイントは余裕資金です。

余裕資金とは、生活に必要な金額を除いた部分を言うのですが、この範囲内であれば、基本的には例え投資に失敗しても、生活に支障が出ることはないはずです。

ですが、無理にお金をつぎ込んでしまうと、失敗したときに大打撃を食らってしまいますので注意してください。

特に初心者の方は、大儲けを夢見てこの部分が曖昧だったりします。

しっかりと儲けを積み上げていくためには、リスクコントロールは非常に大事ですので、自分がいくらの金額を投資に回すのか、じっくり考えてみてください。

市場ごとの特徴を知っておこう

日本には4つの証券取引所があり、その中でさらに市場が分かれています。銘柄を選ぶためには、実はこの市場ごとの違いを知っておく事も大切です。

株式市場とは、特定の企業の株を取引する場所。

これらの特徴の違いは、投資資金が少なかったり、投資期間が長期の場合はそこまで気にする必要はないかもしれません。

ですが、株式投資を行っていく上では知っておいたほうが良いポイントですので解説していきたいと思います。

今回は数ある市場の中でも、東京証券取引所を中心に見ていきたいと思います。
東京証券取引所には、東証一部、東証二部、マザーズ、JASDAQ、TOKYO PRO Marketという5つの市場あります。

※TOKYO PRO Marketはプロ投資家向けの市場ですので、ここでは割愛しています。

東証一部

東証一部はトヨタやNTT、ソフトバンクなど、言わずと知れた日本の超有名大企業が上場する市場です。

最も上場に関する条件が厳しく、そこを通過した企業しかいませんので、その分一定の信頼性が担保されていると言っても過言ではありません。

会社自体も安定している所が多く、発行されている株数も多いため、新興市場のように株価が激しく動くという事はありません。

ですが、その分機関投資家や強力なアルゴリズムを使って売買してくるAI、プロの凄腕トレーダーなどが集結しています。

個人のデイトレードのように短期売買をしている方にはあまりオススメできませんが、安定している企業が多い分スイング投資などでは狙いやすい場合もあります。

東証一部の特徴

  • 超有名大企業が多い
  • 株数が多く値が動きづらい
  • プロや強力なアルゴリズムが集まる
  • 比較的安定している

東証二部

東証二部は東証一部ほどの大企業はありませんが、日本経済を支える優良な企業たちが集まっている市場です。

審査基準は東証一部よりも若干緩く、基本的には中堅の企業が上場しています。

東証二部の場合は、一部に比べて流通している株式が少なく、時価総額も低い企業が多いです。

そのため、基本的には値動きが大きくなりやすいですが、銘柄によっては全く人気がないものもあるため、1日のうちで少ししか売買が行われない銘柄もあります。

出来高が少ない銘柄は、大口の売買やデイトレードなどには適さない場合もありますので、初心者の方は知っておいた方がよいと思います。

ただし、一時期のファーマフーズや川本産業のように、時流にのって人気化するものもありますので、AIのアルゴリズム取引には注意したほうが良いです。

東証二部の特徴

  • 中堅企業が多い
  • 出来高の少ない銘柄が多い
  • 大口投資家は少ない
  • AIのアルゴリズムはいるが少な目

マザーズ

マザーズは新興企業が集まる市場で、有名所で言えばミクシィやメルカリなどが上場してることでも有名です。

東証一部や二部の企業が会社の継続性や安定性を求められるのに対して、マザーズでは主に会社の成長性について重きが置かれています。

時価総額的にも比較的規模の小さい会社が多いので、東証一部のようにプロの機関投資家が入り乱れるような事はありません。

ただし、一時的に人気化した銘柄や上場したばかりのIPO株に関しては、ものすごい動きをするので初心者の方は要注意です。

それ以外で言えば、一般の投資家にも人気がある市場で売買もしやすいため、筆者もよくマザーズの銘柄を取引しています。

東証一部に比べればプロの株は少ないですが、AIのアルゴリズムはいますので銘柄によっては注意が必要です。

マザーズの特徴

  • 新興企業が集まる市場
  • 人気化した銘柄やIPO株の値動きは物凄い
  • プロの機関投資家は少ないがAIのアルゴリズムはいる
  • 一般の投資家が多く集まる

JASDAQ

JASDAQはマザーズ市場と同様に、新興企業が集まる市場です。

事業規模と実績を重視するスタンダードと、成長の可能性を重視するグロースという2つの区分があるのですが、JASDAQの前身である店頭登録制度から考えると50年の歴史があるので、実は老舗の企業も上場しています。

こちらもマザーズと同様、東証一部のようにプロの機関投資家は少ないですが、AIによるアルゴリズム取引はあります。

プロが少ないため、JASDAQも一般投資家には人気があります。

JASDAQの特徴

  • 新興企業と老舗企業が集まる市場
  • 時価総額、出来高ともに少な目
  • プロの機関投資家は少ない
  • AIのアルゴリズムはある

マザーズかJASDAQ市場から選んでみよう

先程市場ごとの特徴を簡単に解説しましたが、ここではマザーズ市場かJASDAQ市場で銘柄を選んでみましょう。

なぜこの2つの市場をオススメするかと言うと、それはなんと言ってもプロの機関投資家が少ないからです。

プロの機関投資家が少なければ、それだけ初心者の方でも勝つ確率が上がりますので、なるべく自分が有利なフィールドで戦った方が得です。

反対に、東証一部はこの機関投資家が巨額のお金を使って殴り合っています。

プロ同士が激しい戦いを繰り広げる中に素人が飛び込んでも、食い物にされるだけですので私個人としてはあまりオススメしていません。

※この辺は考え方が分かれる部分でもありますが、長期投資の場合は、「東証一部の企業の方が経営が安定しているため選びやすい」という方もいます。

なぜマザーズやJASDAQ市場ではプロが少ないの?

これは、一言で言えば運用する金額の違いです。

一般の方であれば、運用する金額は数十万から多くても数千万円くらいだと思いますが、プロの機関投資家が扱う金額は億単位です。

マザーズやJASDAQのように時価総額の低い株だと、ちょっとの売買で株価を大きく変動させてしまうため、プロはなかなか参入しづらい側面があるのです。

そのため、機関投資家は出来高や時価総額の大きい東証一部の銘柄を好む傾向があります。

もちろんマザーズやJASDAQ市場でも、人気化したものやIPO銘柄には資金が集まっていますので、プロも多数参戦しています。

ですが、基本的にはこれらの市場には一般投資家が多いと言われています。

出来高と流動性のある銘柄を選ぼう

出来高と流動性も銘柄を選ぶために大切な要素の一つです。

株は必ず取引に相手がいますので、自分がこの値段で買いたいと思っても、その値段で売ってくれる人がいなければ、そもそも売買は成立しません。

買いたい時に買える、売りたい時に売れるというのは、実は株式投資を行う上で結構大切なポイントですので、初心者の方は特に意識して出来高がある銘柄を選ぶ方が良いと思います。

また、出来高はあっても、全く値段が動かなければ投資をしている意味がありません。

株価が動いてくれるからこそ、そこに儲けのチャンスがありますので、出来高と同時に流動性があり、しっかり動いてくれる銘柄を選ぶ事が大切です。

では、具体的に何を目安に銘柄を選べば良いのかと言うと、私個人として、チャート見て判断する事をオススメしています。

チャートを見たときに、ローソク足が飛び飛びでスカスカになっているような銘柄は、出来高が少ない可能性がありますので、初心者の方にはオススメできません。

また、チャートに連続性はあっても、値動きが全くないような銘柄も流動性に乏しい可能性がありますので、同じく初心者の方にはオススメできません。

ローソク足がちゃんと続いていて、値動きがあれば初心者の方でも取引がしやすいと思いますので、まずはチャートを見比べてこのような銘柄を探してみましょう。

400円から3000円くらいの範囲で選んでみよう

銘柄を選ぶ方法には、株価から判断する方法もあります。

この記事は初心者の方を対象としていますので、ここでは一つの目安として、下限がだいたい400円〜500円以上、上限が3000円くらいのものを選んでみましょう。

※ただし、これは上記でも書きましたが出来高がある程度多いものでないとダメです。

このくらいの範囲内であれば、比較的株に流動性があり、思った値段で売買も成立しますので、初心者の方でも扱いやすいと思います。

逆に、極端に値段の低いものや、3000円以上の値がさ株と呼ばれるものは、取引においてハードルが上がってしまう場合もあるので注意してください。(長期投資メインの方であれば気にする必要はないです)

この辺の細かい理由については、こちらでも解説していますので合わせてご覧ください。

株価が安すぎる銘柄は注意

いろいろな銘柄を自分で調べていると、数千円程度で買える安い株があることに気づくと思います。

「やっぱり初心者だから一番安い株がいいのかな?」と考える方もいるかもしれませんが、安すぎる株は逆にオススメできません。

これはなぜなのかと言うと、安すぎる株は低位株と呼ばれ、流動性に乏しく値段が動きづらいという側面があるからなのです。

低位株は価格が安い分、みんなが多くの株数を買うことができます。多くの株が板に並べば、売買が成立するまでの時間も長くなるため、流動性がなくなり値段が動きづらくなります。

値段が動きづらくなれば、株がどういったものなのか体感しづらいですし、利益を積み上げるのも難しくなってしまいます。

慣れている方であればこれらも投資対象として有効な場合もありますが、初心者の方はそこまで対応できないと思いますので、まずはある程度値段がちゃんと動いて扱いやすいものを選ぶ方が良いと思います。

まとめ

今回は銘柄の選び方として、市場から選ぶ方法、出来高や流動性から選ぶ方法、値段から選ぶ方法を解説してみました。

初心者の方だと、「とにかくオススメの銘柄を教えてくれよ!」という人もいるかもしれませんが、株は日に日に状況を変えていくものですので、残念ながら特定の銘柄をオススメする事はできません。

ですが、様々な考え方を身につければ自分に合った銘柄を見つける事もできると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

※当サイトで提供する情報は投資勧誘することを目的としておりません。投資の最終決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
株初心者

投資歴17年の専業投資家。元々は事業をしながら趣味で株式投資をしていたが、現在はスイング、デイトレード中心に活動中。バイオ株、新興企業(マザーズ、JASDAQ)、値がさ株の取引がメイン。

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